借りすぎてしまったら
キャンペーンに騙されない!
ローンやクレジットは身近なものになりましたが、そのせいで本来は必要でもなかった金額を余計に借りてしまい、利息が重くのしかかってしまうということがあります。
よくある話ですが、本当は5万円ほど急に必要になったので借り入れに行ったところ、ちょうどキャンペーン中で金利が安く設定されていたので10万円を借りてしまったというような話です。
当然のことながらいくら金利が割安だからといって5万円必要なところで10万円を借りてしまったらそのぶん返済期間は長引きますし、支払い方法によっては結果的に余計に利息がついてしまうこともあります。
まずはローンやクレジットを利用する場合には、安易に借りるという選択をせず本当に必要でありかつ返済が可能な金額までにとどめておくようにすることが大切になります。
住宅ローンの借り過ぎ
そうした借りすぎのリスクは昔からありましたが、今特に問題として浮上してきているのが住宅ローンの借りすぎです。
住宅ローンはかつて「住宅金融公庫ローン」という公的機関がメインとなって行っていました。
これは当時日本社会全体の常識としてあった終身雇用制度を前提にしていたところもあり、長期ローンについてはこれしか選択肢がないというくらいに当然に組まれるものとなっていたのです。
選択肢もない代わりにかなり安定性は高く、自分で比較検討などを全くしなくても言われるがままに借り入れて返済していれば自然に支払いが終わるというような楽なものでした。
ところが時代が代わり、就職状況や住宅購入に関する各家庭の意識が変わってきたことにより、かなり幅広い内容のローンから選ぶことができるようになってきています。
今や住宅ローンの主役といえば銀行であり、その他にも民間の金融機関から住宅購入目的に限定して貸し出すローンも登場してきています。
住宅を購入するために住宅メーカーを訪れた時に、購入のためのローンをセットですすめられることもよくあります。
ですが、それらのローンは一見お得そうに見えて実は長期的には重い負担となってしまうこともあるのです。
よくあるケースでは「頭金ゼロ、変動金利で35年、月々の支払いはたった○○円だけ」といったような勧められ方をするものの、そのとおりに支払をすると定年を迎えた時点でまだ1000万円単位で借金が残ってしまうことがあります。
住宅ローンなど長期返済が必要なローンを借り入れるときは、短期的にではなく長期的に負担が出来る範囲であるかどうかを見極めて利用しましょう。