住宅ローンの返済方法を変更した結果
最初は順調だったが…
結婚して子供も生まれ、夫婦ともども仕事が順調であったこともあり思い切って住宅ローンを組み個人所有の住宅を建築しました。
最初の数年は順調に返済をしながら生活をしていたのですが、夫が勤務していた企業が突然倒産ということになり、失業から収入を全く失ってしまうことになりました。
その後いくつか就職活動をしてはみたのですが、このご時世ということと夫本人が仕事に対して希望を優先させていたこともあり、結果的に一年半ほど失業状態が続いています。
私の方も仕事はしていますが、住宅ローンの支払いに家族4人の生活費の全額を負担するのはかなり厳しい状況でした。
当時の状況を具体的に説明すれば、それまでコツコツと貯めてきた貯蓄を切り崩しつつ私の収入をあわせた生活をしていくと、あと1年くらいで資金が底をついてしまいます。
返済相談口に行ってみた
最悪の場合、住宅を売却するなどして資金を作り住宅ローンを全額返済するしかないというようなことを聞き、なんとかそれを避けるための方法を探していました。
そこで金融機関に設置されている住宅ローンに関する返済相談窓口に行ってみたところ、どうしても難しいということなら返済期間を延長させて毎月の返済金額を少なめにするという方法を提案されました。
念のためにと不動産会社にも相談してみたところ、もし住宅を売却する場合は不動産会社が売却を仲介する場合と買取をしてくれる場合があると説明をしてくれました。
仲介のほうが高く売れる傾向にあるが、売れるまでに時間がかかる可能性があり、物件によっては1年以上売れ残ってしまうそうです。
人が住んでいる家はなかなか買い手がつかないそうなので、売却するなら不動産会社に買取をしてもらうことになります。
買取してもらった場合お金はなんとかなりそうでしたが、安い値段で大事な家を売却することに抵抗があったため、売却はしない方向で決意しました。
夫も現状を詳しく話したところ、なんとか収入になる職業を探そうとしてくれるようにもなったので、それまでなんとかして家計を維持していくためその方法を選択することにしました。
その結果、金融機関でふたたびローン期間や返済金額について詳細を話し合ったのちに、新たな金額での返済をスタートさせたのです。
ですがそののちの夫の就職活動が思ったよりも長引き、さらに何度も金額や期間についての相談を重ねていくことになりました。
結果として最悪の事態である家を手放すということはなんとか防ぐことはできたのですが、金融機関に支払うことになる住宅ローンと金利分の総額は最初に決めたときよりもかなり高くなってしまうことになりました。
かなり厳しい状況であったので致し方がないことではありますが、この計画の乱れはなんとか家計を維持できるようになった現在でもいろいろと後悔を感じる結果になってしまっています。
住宅ローンを組む時には、万が一の失業などにも備えられるような保険などに加入をしておけばよかったのではないかと思います。
長期的なローンを組むという人は、途中におこる不測の事態についても考えておくことをおすすめします。