ローンのリスクをしっかり把握しておく
必要なもの・欲しいものを後で支払うことにして先に品物を手に入れることができる便利なローンですが、使い方によっては思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
金融機関からのローンは一時期に比べてだいぶ法的な整備がされ、いわゆる闇金や違法な暴力的な取り立てがされることは少なくなってきましたが、それでも法の目をかいくぐり違法な方法を行う業者もいます。
また、便利で使いやすいタイプのものが増えてしまったために、ついつい自分の返済限度を超えて借りすぎてしまったり、複数の場所から借入をすることでどこにどのくらい残金があるのかが自分でもわからなくなってしまったりすることがあります。
上手にローンを生かした生活をしてくためには、同時にその裏側にあるリスクもしっかりと直視し理解できるようにしておくことが大切となります。
ローンの種類
ローンにはいくつかの種類がありますが、かなり大きく分けるとそれらは使い道を限定する「目的別ローン」と、目的は特に気にせずに現金のみを貸し出す「カードローン・フリーローン」という2つに分かれます。
このうち目的別ローンとは、住宅や自動車のローンに代表されるように高額の商品を購入するために数年単位で貸し出しを行うもののことをいい、事前に本当にその品物を購入するかどうかや、本人の返済能力はあるのかということを調査されます。
ですが審査に通ってしまえば比較的低い金利で長期的に返済していけるお得なものとなっています。
一方でカードローンやフリーローンは、申し込みをしても使用目的をあまり詳しく問われません。
もちろん「買い物」や「教科書代」といったことでもいいですし、場合によっては「他のローンの返済のため」と記載してもそれを理由に審査からはねられるということはありません。
ただし審査がゆるい分、借入金額に対してつけられる利息はやや高めであり、何度も借入を繰り返すと段々と返済金額が大きくなっていってしまうこともあります。
利息について
目的別ローンのリスクは、長期的な返済をしている間に起こる社会的な金融の影響や、期間中の自分の収入源がなくなってしまうということです。
高額のものは返済金額に対し「固定利息」と「変動利息」のどちらかを選びます。
固定利息の場合、借入時よりも金利が上がっていく場合ならお得感が高くなりますが、反対に利息が下がってくると通常よりも高い金額の支払いをしなくてはいけなくなります。
変動金利の場合は、5年くらいごとに金利を見直し都度支払い金額を調整していくのですが、もし金利が上昇基調にある時期なら固定利息よりも高い金額を支払わなくてはならなくなります。
カードローンやフリーローンでのリスクは、なんといっても借りすぎです。
最近は毎月の返済金額を残金にかかわらず一定にするリボルビング払いが一般的になっていますが、この返済しやすさのために「まだ大丈夫だろう」という甘い気持ちが起きやすくなってしまいます。
また複数のところから借入をしたけっか首が回らなくなり、違法な闇金などに手を出して泥沼にはまってしまうというケースもあります。